ストーリー#3 後藤 孝仁さん
新潟支店 受注商品管理課 後藤 孝仁です。
スミックで働き始めて8年、営業職を経て、現在は営業サポートを担当しています。
私のスミックストーリーをご紹介します。
スミックに入社して、早8年。
新卒で入社して以来、転職することなくスミック一筋だ。
なぜスミックを選んだのか。思い返すと、学生時代、寒い国を訪れたときのこと。
その国では、窓ガラスに結露が出てもおかしくないのに、全く出ない窓ガラスを使っていたことに驚いた。その印象が強く、不思議と窓に興味を持つようになっていた。
もっと遡ると、幼い頃は家の間取りが描かれてある新聞の折り込みチラシを見るのが楽しかった。建築分野の勉強はしてこなかったが、スミックが取り扱う商材、“家”そのものに興味があったことが一番の理由だ。
始めに配属されたのは新潟支店でそれからずっと新潟勤務なのは、スミックでは珍しいパターンだ。最初の4年は営業配属だったが、5年目から受注商品管理課に異動になった。現在は、同課で営業サポートを担当している。お客様からの電話注文を受けたり、営業からの受注内容に沿って発注手配したりするのがメインの業務だ。
スミックの取り扱う商品は幅広く、家を建てるために必要な建材・資材すべてと言ってよい。私は、窓ガラス、サッシ、風呂、キッチン等の水回り、室内建具、外壁、給湯器、エクステリア等、あらゆる資材を担当している。
私の仕事である営業サポートを簡単に説明すると、営業が受けたお客様の要望を、納期に間に合うよう商品発注したり、お客様から直接依頼を受けたりしている。
発注内容が決まっているときもあれば、一旦見積もりを出してそこからお客様が検討する、というパターンもある。
マニュアルはないので、臨機応変に動きを変える必要がある。
臨機応変といっても、どんなときも柔軟に動けるわけではない。
お客様と直接やりとりしている営業からの依頼で、「どうしてもこうして欲しい」と言われることはよくある。
応えたい気持ちは山々だが、社内で決められたルールや慣習を自分だけ勝手に逸脱することはできない。
ルールに縛られすぎるのもよくないし、
営業サイドにしか立てないのもよくない。
板挟みのような状況になる度に、どうすべきかいつも葛藤していた。
時には、営業社員の言葉遣いが荒くなることもあった。
お客様である大工さんや建築屋さんには職人さんが多く、厳しい口調の方、考えを曲げない方も多い。
正直、矢面に立つ営業に近寄りがたいと感じてしまうときもある。
どちらかが折れて一旦はよしとする。こういった状況がしばらく続いた。一見、事が収束したようにも思えるが、根本的な解決にはなっていない。
良い仕事がしたいと考えているのは、皆同じ。熱くなってしまうのは当然だ。
特に自分は営業をしていたこともあって、お客様や現場のことも多少なりとも知っているし、営業がどうにかしたい、というその気持ちは痛いほど解った。
互いに気持ちよく働けないものか。
そこで、先輩社員と話して、月に1〜2回、挙がってきた意見に対してどうしていくべきか検討する機会を設けることにした。該当する部署に意見を共有し、互いに一番納得のいく着地点を話し合って探ることにした。
それからというもの、社内にはルールを柔軟に変えていこうとする文化ができてきた。
不満が溜まることによる効率の悪さもなくなった。
営業サポートという、会社と営業の間に立つ人間にしかできないこと。
それは「お客様のためにどうにかしたい」という営業の想いをできるだけ実現すること。
これまでのルールの良い面を残しつつ、改善できる部分は改善しようと声をあげること。
一緒に働く人たちの想いから、もう目を逸らさない。
私の部署は9人いるが、年齢が一番下で、ベテラン社員の方に囲まれている。都度聞きたいことを聞ける環境があり、教えてもらえるのはありがたい。
話すのは苦手だが、話を聞くのは人一倍好きで、自分でもお客様や営業の要望を聞く営業サポートという仕事は「天職」だと思っている。
入社当初は、色んな人と関わりながら新しい考えを吸収し、成長につなげたいと考えて営業を志望したが、“どんなことにも興味を持って取り組む”と決めたことで、内勤の今も楽しんで仕事に向き合えている。
これはどの職種にもあてはまる、すごく重要な考え方だと思っている。
また、担当範囲のことはもちろん、他部署のことに関しても興味を持つことは重要だ。
どの部署でもその部署の目線でしか見れないということはよくある。
例えば、営業サポートや受発注業務者が集金の経験がない場合、集金の場面でお客様に迷惑をかけたり、できる人に来てもらわないといけなくなったり...ということが起きてしまう。
反対に、営業サポートであっても営業の目線を持つことで、よりお客様の役に立てることもある。
新潟県は広く、地域によって気温や積雪量などが違うため、商材もお客様の気質も異なる。
そういった事情を踏まえた提案ができたり、
たまに現場に配達に行く際、お客様の質問を想定した答えを用意して行ったり、
ついでにカタログを持って行ったり、ということができる。
こうすれば営業も助かるのでは、という他者視点も生まれる。
営業が経理のことを知っていてもいいし、カスタマーサポートなどの保守面を分かっていてもいい。
これからは、専業体制をよしとするのではなく、職種の垣根を超えて活躍できる人を増やしていきたい。
できることが増えると、視野が広くなる。周囲の想いにも気づきやすくなる。
一人一人がワクワクしながら周りのことも幸せにしていける、そんな世界をつくっていこうと思う。
新潟支店 受注商品管理課 後藤 孝仁
2021.01 UPDATE
“想い”を形に